第97回薬剤師国家試験

◆ 問13

DNAの構造について、正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 構成塩基は、アデニン、グアニン、シトシン及びウラシルである。
  • アデニンと対をなす塩基はグアニンである。
  • 構成糖としてD−リボースを含む。
  • ヒトの染色体DNAは環状構造をとる。
  • 生理的条件下では主に右巻きらせん構造をとる。

◆ 問13

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


DNAの構成塩基は、プリン塩基であるアデニン、グアニンとピリミジン塩基であるシトシン、チミンである。なお、ピリミジン塩基であるウラシルはRNAの構成塩基である。


DNAでは、アデニンとチミンは2本の水素結合を形成し対をなし、グアニンとシトシンは3本の水素結合を形成し対をなす。


DNAは構成糖として、2−デオシキ−D−リボースを含む。なお、RNAは構成糖として、D−リボースを含む。


ヒトの染色体DNAは環状構造ではなく、鎖状構造をとる。


DNAは生理条件下、主に右巻きの二重らせん構造を形成している。