第97回薬剤師国家試験

◆ 問157

不整脈治療薬の作用機序について正しいのはどれか。1つ選べ。
  • ニフェカラントは、心筋のNaチャネルを選択的に遮断するが、不応期に影響を与えない。
  • ベラパミルは、房室結節のKチャネルを選択的に遮断し、房室伝導速度を低下させる。
  • キニジンは、心筋のNaチャネルとKチャネルを遮断し、活動電位持続時間を短縮する。
  • ソタロールは、心筋のKチャネル遮断作用とβ受容体遮断作用を示す。
  • ベプリジルは、心筋のβ受容体遮断作用とCa2チャネル遮断作用を示す。

◆ 問157

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


ニフェカラントは、Ⅲ群の抗不整脈薬であり、心筋のKチャネルを選択的に遮断し、不応期を延長させる。


ベラパミルは、Ⅳ群の抗不整脈薬であり、洞房結節のCa2チャネルを選択的に遮断し、房室伝達速度を低下させる。


キニジンは、Ⅰa群の抗不整脈薬であり、心筋のNaチャネルとKチャネルを遮断し、活動電位持続時間を延長する。


ソタロールは、Ⅲ群の抗不整脈薬であり、心筋のKチャネル遮断作用とβ受容体遮断作用を示す。


ベプリジルは、Ⅳ群の抗不整脈薬であり、心筋のCa2チャネル、Naチャネル、Kチャネル遮断作用を示すが、β受容体遮断作用を示さない。