第97回薬剤師国家試験

◆ 問166

薬物吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 鼻粘膜は、全身作用を目的としたペプチド性薬物の投与部位として利用されている。
  • 吸入されたステロイドは、その大部分が全身循環血に吸収され治療効果を示す。
  • ニトログリセリンの経皮吸収型製剤は、胸の近傍に貼付しなければならない。
  • ウィテプゾールを基剤とする坐剤は、体温で基剤が融解し主薬が吸収される。

◆ 問166

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


鼻粘膜は、消化管粘膜に比べ分子量の大きい薬物を吸収できるため、全身作用を目的としたペプチド性薬物の投与部位として利用されている。


吸入されたステロイドは、その大部分が吸入部位に留まることで効果を示す。


ニトログリセリンの経皮吸収製剤は、経皮から吸収され薬理効果を示すため、胸部以外にも、腰、腕に貼付することでも効果を示す。


ウィテップゾールは油脂性基剤に該当するため、ウィテップゾールを基剤とする坐剤は、体温で基剤が融解し主薬が吸収される。