第97回薬剤師国家試験

◆ 問176

粉体の性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 粉砕しても、その比表面積は変化しない。
  • 粉砕すると、安息角は小さくなる。
  • 粒子径が大きいほど、空隙率が大きい粉体層を形成する。
  • 個数平均径Dnと質量平均径Dwを比較すると、DnDwである。
  • ガス吸着法や空気透過法による粒子径測定では、粒度分布は得られない。

◆ 問176

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4、5


粉体を粉砕すると、その比表面積(1 g当たりの面積)は大きくなる。


粉体を粉砕すると粒子径が小さくなり、付着凝集性が大きくなるため、安息角は大きくなる。


粒子径が大きいほど、充填率が大きくなるため、空隙率の小さい粉体層を形成する。


同一粉体において、個数平均径Dnと質量平均径Dwは異なる値を示し、両者の大小関係は、DnDwである。


ガス吸着法や空気透過法では、個々の粒子径の大きさを判別することができないため、粒度分布を得ることはできない。