第97回薬剤師国家試験

◆ 問178

ピロカルピン塩酸塩1%点眼剤を100 mL調製するとき、等張化するのに0.66 gの食塩を必要とした。ピロカルピン塩酸塩3%点眼剤を100 mL調製するとき、等張化するのに要する食塩の量(g)に最も近い値はどれか。1つ選べ。
  • 0.09
  • 0.18
  • 0.36
  • 0.48
  • 0.60

◆ 問178

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


100 mLの水を等張にするためには、0.9 gのNaClが必要である。ピロカルピン塩酸塩1%点眼剤を100 mL調製するとき、等張化するのに0.66 gの食塩を必要としていることから、ピロカルピン塩酸塩の食塩価*は0.9-0.66=0.24 gであると考えられる。
ピロカルピン塩酸塩3%点眼剤100 mL中には、ピロカルピン塩酸塩が3 g(3 g/100 mL×100 mL)含まれており、ピロカルピンの食塩価より3 gのピロカルピン塩酸塩に対応する食塩の量は3×0.24 g=0.72 gとなることから、ピロカルピン塩酸塩3%点眼剤100 mL中には0.72 gに相当する食塩量が入っていると考えられる。
よって、ピロカルピン塩酸塩3%点眼剤を100 mL調製するとき、等張化するのに要する食塩の量は、0.9-0.72=0.18 gとなる。


参考
食塩価:医薬品1 gに対する食塩の量