第97回薬剤師国家試験
◆ 問185
メタアナリシスに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。-
出版されたデータのみを解析に用いることによる偏りがある。
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相反する結論の資料を混在させてはならない。
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データベースにより検索されたすべての文献を解析に用いる。
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ランダム化比較試験でないものは解析に用いない。
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解析に使用される試験の質が多様であるほど、結論の正確性が高い。
◆ 問185
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1
メタアナリシス(メタ分析)とは、独立して行われた複数の臨床研究のデータを収集し、統合的に総合評価する統計解析法のことであり、エビデンスレベル(信頼性)の高い研究方法である。
出版されたデータは、研究の実施者やデータを出版している者にとって、望ましくないデータを排除している可能性がある。そのため、出版されたデータのみを解析に用いることによりデータの偏りが生じる(この偏りのことを「出版バイアス」という)。メタアナリシスを行う際、出版バイアスを避けるために出版されていないデータも含めて情報収集を行うことが望ましい。
メタアナリシスを行う際、同種の研究において相反する結論の試料を用いることがある。
メタアナリシスを行う際、データベースにより検索された文献のうち、同種の研究データを選別する必要がある。
メタアナリシスを行う際、ランダム化比較試験でないものも解析に用いられる。
試験の質が多様になることにより、悪質な試験の結果も評価に含まれるため、結論の正確性は低くなる。