第97回薬剤師国家試験

◆ 問191

気管支ぜん息に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 喀痰中のマスト細胞が増加する。
  • 発作時は、呼気時間が正常より短い。
  • スギ花粉が原因アレルゲンとして最も多い。
  • アレルゲン吸入後、短時間のうちに1秒率の低下を認める。
  • アセチルコリンを吸入させると、健常人より低濃度で気道収縮がみられる。

◆ 問191

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4、5


気管支ぜん息では、喀痰中に好酸球の増加が認められるが、マスト細胞の増加は認められない。


気管支ぜん息発作時には、気道の閉塞により呼気時間の延長が認められる。


ハウスダストやダニが、気管支ぜん息のアレルゲンとして最も多い。


気管支ぜん息は、即時型アレルギーであることから、アレルゲン吸入後、短時間のうちに1秒量、1秒率の低下を認める。


気管支ぜん息では、気管支平滑筋収縮物質(アセチルコリン、ロイコトリエンなど)に対して反応性が亢進している。そのため、気管支ぜん息患者にアセチルコリンを吸入させると、健常人より低濃度で気道収縮がみられる。