第97回薬剤師国家試験

◆ 問193

パーキンソン病とその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 10歳代に発症のピークがある。
  • 進行すると認知機能が低下することがある。
  • アミロイドβタンパク質が病因となる。
  • 病理学的には、レビー小体の出現が認められる。
  • ドパミン受容体遮断薬は早期の症状を改善する。

◆ 問193

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


パーキンソン病は、加齢とともに有病率が上昇し、50〜60歳で発症のピークがみられる。


パーキンソン病の主な症状は、振戦、筋固縮、無動などの運動障害であり、進行するとうつ傾向や認知機能低下が認められることがある。


バーキンソン病の主な病因は、黒質線条体系ドパミンニューロンの変性である。なお、アミロイドβタンパク質が病因となるのは、アルツハイマー型認知症である。


パーキンソン病では、病理学的にレビー小体の出現が認められる。


パーキンソン病の治療には、ドパミンD2受容体刺激薬やレボドパ製剤が用いられるが、ドパミン受容体遮断薬は用いられない。