第97回薬剤師国家試験

◆ 問2

ある化合物の25℃における分解が、半減期3日の一次反応に従うとする。この化合物100 mgを6日間、25℃で保存したときの残存量として、正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 17 mg
  • 25 mg
  • 33 mg
  • 50 mg
  • 75 mg

◆ 問2

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


この問題は「一次反応」の「半減期3日」との条件から残存量を求める問題です。

一次反応の半減期は反応開始時の物質濃度によらず一定の時間で半分になることが知られています。
半減期が3日ということは、6日で何回半減するかを考えると、2回半減することがわかります。

元の物質量が100 mgであるため、6日後に残る物質量は、元の1/2である50 mgが再度1/2になる25 mgとなります。

※補足
二次反応は反応物の濃度の2乗に比例する速度で進行する反応です。高次反応は、反応物の濃度の3乗や4乗に比例する速度で進行する反応です。

反応速度が反応物の濃度に依存しない反応は、ゼロ次反応と呼ばれます。この場合は反応物の濃度が変化しても反応速度は一定で、反応物が完全に消費されるまで反応が進行します。

それぞれの反応の速度定数や反応式から反応速度を求める方法は異なりますので、反応の種類に合わせた計算方法を用いる必要があります。