第97回薬剤師国家試験

◆問200-201

原発開放隅角緑内障の患者が、以下の内容の処方せんを保険薬局に持参した。患者インタビューの結果、ベンゾジアゼピン系薬の服薬歴があることが確認された。

◆ 問200


◆ 問201

アセタゾラミドは、HCO3とH2CO3の濃度バランスを変化させることにより、アシドーシスを引き起こすと考えられている。血漿のpHが7.4であるとき、血漿中のHCO3の濃度は、H2CO3の濃度の何倍か。最も近い値を1つ選べ。
ただし、H2CO3は、以下の式に従って解離し、そのpKaは6.1とする。また、log102=0.30、log103=0.48とする。
H2CO3⇄H+HCO3
  • 0.05
  • 1.3
  • 10
  • 13
  • 20

◆ 問200

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


ラタノプロストは副作用として、虹彩色素沈着を起こすことがある。


カルテオロールは、気管支筋収縮作用によりぜん息発作を誘発することがあるため、気管支ぜん息患者には投与禁忌である。よって、患者に対して、気管支ぜん息の有無を確認する必要がある。


ベンゾジアゼピン系薬は、急性狭隅角緑内障の患者には禁忌であるが、開放隅角緑内障の患者には禁忌ではない。


2種類以上の点眼液を併用する場合は、5分間以上間隔をあけて点眼する必要がある。


アセタゾラミド錠は副作用として、知覚異常(しびれ等)を起こすことがある。

◆ 問201

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


Henderson—Hasselbalchの式(①式)より、水溶液中の分子形(H2CO3)とイオン形(HCO3)の割合を求めることができる。
97回問200-201画像1
問題中に血漿のpHが7.4、H2CO3のpKaが6.1とあることから、水溶液中の分子形(H2CO3)とイオン形(HCO3)の割合を以下のように求めることができる。
97回問200-201画像2
よって、血漿中HCO3の濃度は、H2CO3の濃度の20倍である。