第97回薬剤師国家試験

◆問274-275

65歳男性。甲状腺機能亢進症の治療を受けている。心房細動による頻脈のため、ジゴキシンによる治療が開始された。

◆ 問274


◆ 問275

この患者におけるジゴキシンの全身クリアランスは4.0 L/h、経口投与時のバイオアベイラビリティは80%である。定常状態平均血中濃度を1.0 ng/mLに維持するための1日当たりの経口投与量(mg/day)はいくらか。1つ選べ。
  • 0.004
  • 0.032
  • 0.096
  • 0.120
  • 0.250

◆ 問274

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


ジゴキシンは、治療域(有効血中濃度:0.5〜1.5 ng/mL)が狭い薬物であり、治療薬物モニタリング(TDM)対象薬物である。


甲状腺機能亢進症の患者では、代謝、排泄能が促進しているため、ジゴキシンの血中濃度が低くなり作用が減弱することがある。


ジゴキシンは主に腎排泄により消失ので、腎障害時には減量する必要がある。


ジゴキシンの過量投与により、ジギタリス中毒(悪心、嘔吐、不整脈など)が現れることがある。

◆ 問275

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


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