第97回薬剤師国家試験

◆問312-313

薬局における医薬品の取扱いについて、以下の問に答えよ。

◆ 問312


◆ 問313

メチルフェニデート塩酸塩錠に当てはまり、かつ、トリアゾラム錠に当てはまらないのはどれか。1つ選べ。
  • 保管は、業務に従事する者が実地に盗難防止に必要な注意をしている場合以外は、鍵をかけた施設内で行わなければならない。
  • 廃棄は、焼却、酸・アルカリ等による分解、希釈、他の薬剤との混合等、回収が困難な方法で行わなければならない。
  • 卸売業者から譲り受けたときは、品名(販売名)・数量、譲り受けの年月日、譲り受けの相手方の営業所等の名称・住所を記録し、2年間保存しなければならない。
  • 一定数量以上の盗難、紛失等が生じたときは、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。

◆ 問312

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


患者の死亡等によりその家族から処分してほしいと返却された薬物を廃棄する際に都道府県知事に届け出なければならないのは、フェンタニル貼付剤である。フェンタニル貼付剤は、麻薬に該当する。返却された麻薬を廃棄する場合は、廃棄後30日以内に、都道府県知事に「調剤済麻薬廃棄届」を提出しなければならない。
なお、コデインリン酸塩散1%は劇薬、アミオダロン塩酸塩錠は毒薬、メチルフェニデート塩酸塩錠及びトリアゾラム錠は向精神薬に該当する。

◆ 問313

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


メチルフェニデート塩酸塩錠及びトリアゾラム錠は共に向精神薬であり、メチルフェニデート塩酸塩錠は第一種向精神薬、トリアゾラム錠は第三種向精神薬に該当する。
メチルフェニデート塩酸塩錠に当てはまり、かつ、トリアゾラム錠に当てはまらないのは、選択肢3の内容である。第一種向精神薬及び第二種向精神薬については、卸売業者から譲り受けたときは、品名(販売名)・数量、譲り受けの年月日、譲り受けの相手方の営業所等の名称・住所を記録し、2年間保存しなければならないが、第三種向精神病薬については、このような規定はない。