第97回薬剤師国家試験

◆ 問59

アルツハイマー病の病態として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 急激に発症する。
  • 安静時振戦が現れる。
  • まだら認知症を呈する。
  • 幻視がみられる。
  • 初期には短期記憶が障害される。

◆ 問59

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


アルツハイマー病では、認知障害などの症状が緩徐に発症する。


アルツハイマー病では、安静時振戦が認められることはない。なお、安静時振戦はパーキンソン病で多くみられる症状である。


アルツハイマー病では、まだら認知症を呈することはない。なお、まだら認知症は、脳血管性認知症でみられる症状であり、脳の血流の状態の善し悪しによって、同じ事をしてもできる時と、できない時が繰り返し起きたりする。


アルツハイマー病では、幻視がみられることはない。なお、幻視がみられるのは、主にレビー小体型認知症である。


アルツハイマー病は、初期には短期記憶の障害などの精神神経症状があらわれ、後期には無言や寝たきりなどの運動症状を呈する。