第98回薬剤師国家試験

◆ 問134

電離放射線の人体影響に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 影響は、確定的影響と確率的影響とに分けることができる。
  • 確定的影響には、しきい値が存在しない。
  • 等価線量は、人体への被曝線量を評価するために用いられる。
  • 酸素効果とは、酸素の存在により放射線の影響が減弱されることである。
  • 脂肪組織は、骨髄組織と同程度の感受性を示す。

◆ 問134

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


電離放射線の人体に対する影響は、確定的影響と確率的影響に分類することができる。


確定的影響には、しきい値が存在する。確定的影響においては、しきい値以上の線量の被曝により生体への影響が発生し、受ける線量が多くなるほど障害の大きさが増大する。


人体への被曝線量を評価するためには、等価線量や実効線量が用いられる。


酸素効果とは、酸素の存在により放射線の影響が増大されることである。


脂肪組織に比べ、骨髄組織は放射線感受性が高い。