第98回薬剤師国家試験

◆ 問155

催眠薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • ゾルピデムは、ベンゾジアゼピンω1受容体に選択性の高い催眠薬で、筋弛緩作用に基づく副作用は少ない。
  • ラメルテオンは、メラトニン受容体を刺激し、睡眠覚醒リズムを調節する。
  • エスタゾラムは、中枢のヒスタミンH1受容体を遮断し、睡眠を導入する。
  • フェノバルビタールは、抗痙れん作用が現れる用量以下で鎮静・催眠を引き起こす。

◆ 問155

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、2


ゾルピデムは、鎮静・催眠作用に関与するベンゾジアゼピンω1受容体に選択性の高い催眠薬であり、筋弛緩作用に関与するベンゾジアゼピンω2受容体にほとんど作用しないため、筋弛緩作用に基づく副作用は少ない。


ラメルテオンは、メラトニンMT1及びMT2受容体を刺激し、睡眠覚醒リズムを調節する。


エスタゾラムは、GABAA受容体−Clチャネル複合体のベンゾジアゼピン受容体に結合することで、睡眠作用を示す。


フェノバルビタールは、鎮静・催眠作用が現れる用量以下で抗痙れん作用を引き起こす。