第98回薬剤師国家試験

◆ 問177

造粒法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 破砕造粒法は、混合した粉末状の原料を圧縮成形した後、粉砕する方法なので、不定形の造粒物が得られる。
  • 攪拌造粒法は、攪拌翼を高速回転させながら、結合剤溶液を噴霧して造粒する方法なので、重質で球形の造粒物が得られる。
  • 噴霧乾燥造粒法は、熱風気流中に薬物と添加剤からなる溶液もしくは懸濁液を噴霧し、急速に乾燥する方法なので、球形の造粒物が得られる。
  • 流動層造粒法は、熱風気流中に吹き上げた粉末に結合剤を噴霧して造粒する方法なので、流動層内で圧密化を受け、重質で球形の造粒物が得られる。
  • 押し出し造粒法は、一定孔径のスクリーンから薬物と添加剤からなる混練物を押し出し、適当なサイズでカットして造粒する方法なので、円柱状の造粒物が得られる。

◆ 問177

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


破砕造粒法は、混合した粉末状の原料を圧縮成型してシート状に成型し、破砕機で破砕することにより造粒する方法であり、不定形の造粒物が得られる。


撹拌造粒法は、撹拌翼を回転させながら薬物混合物を撹拌し、結合剤溶液を噴霧して造粒する方法であり、重質で球形の造粒物が得られる。


噴霧乾燥造粒法は、熱風気流中に薬物と添加剤からなる溶液もしくは懸濁液を噴霧し、急速に溶媒を乾燥させて造粒する方法であり、小さい球形の造粒物が得られる。


流動層造粒法は、熱風気流中に吹き上げた粉末に結合剤を噴霧して造粒する方法であり、低密度で不定形〜球形の造粒物が得られる。


押し出し造粒法は、一定孔径のスクリーンから薬物と添加剤からなる混練物を押し出し、適当なサイズでカットして造粒する方法であり、円柱状の造粒物が得られる。