第98回薬剤師国家試験

◆ 問181

大規模地震の被災地に設けられた仮設病院で、透析患者が食後の胃痛を訴えた。薬剤師は、その患者が胃潰瘍のためゲファルナートカプセル100 mgを1回1カプセル、1日2回で服用していたことを、お薬手帳から把握した。仮設病院にはゲファルナートカプセル100 mgの在庫がない。医師に代替薬として提案する場合、最も適切な薬剤はどれか。1つ選べ。
  • スクラルファート水和物細粒
  • ロペラミド塩酸塩カプセル
  • セトラキサート塩酸塩カプセル
  • 乾燥水酸化アルミニウムゲル細粒
  • ピコスルファートナトリウム水和物内用液

◆ 問181

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


医師に代替薬を提案する際には、患者の状態及び服用している薬の薬効などを考慮する必要がある。


スクラルファート水和物は、ゲファルナート同様、胃の防御因子増強薬であるが、アルミニウムを含有するため、透析患者に投与することはできない。


ロペラミド塩酸塩は止瀉薬であり、ゲファルナートと薬効が異なる。


セトラキサート塩酸塩は、ゲファルナート同様、胃の防御因子増強薬であり、透析患者に投与することができる。よって、医師に代替薬として提案する薬剤として、セトラキサート塩酸塩カプセルが最も適切である。


乾燥水酸化アルミニウムゲルは、ゲファルナート同様、胃の防御因子増強薬であるが、アルミニウムを含有するため、透析患者に投与することはできない。


ピコスルファートナトリウム水和物は瀉下薬であり、ゲファルナートと薬効が異なる。