第98回薬剤師国家試験

◆ 問183

再生不良性貧血に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 発症の原因の1つにウイルス感染症がある。
  • 末梢血の血小板数が増加する。
  • 末梢血の網状赤血球数は正常である。
  • 血清鉄値が低下する。
  • エリスロポエチン産生が亢進する。

◆ 問183

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


再生不良性貧血とは、骨髄幹細胞の障害により赤血球やその前駆細胞、白血球、血小板が減少し、汎血球減少症を引き起こす疾患である。


再生不良性貧血の発症の原因には、薬剤、放射線、ウイルス感染症など様々なものが関与している。


再生不良性貧血では、骨髄幹細胞の障害により赤血球形成が低下し、赤血球合成に必要な血清鉄の消費が低下するため、血清鉄値が増加する。


再生不良性貧血により赤血球が減少し、血中の酸素分圧が低下すると、腎でのエリスロポエチン産生が亢進される。