第98回薬剤師国家試験

◆ 問189

スティーブンス・ジョンソン症候群に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 失明の原因となりうる。
  • 中毒性表皮壊死症が重症化した病態である。
  • 皮膚粘膜移行部に、粘膜病変が認められる。
  • 薬剤性が疑われる場合は、原因薬物同定のために、内服誘発テストを行う。
  • 重症例では、副腎皮質ステロイド薬の外用剤が、第一選択薬として用いられる。

◆ 問189

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)では、角膜上皮細胞が障害され最終的に失明に至ることがある。


SJSが重症化すると、中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)に移行することがある。


SJSでは皮膚粘膜移行部に、粘膜病変が認められる。


SJSの原因が薬剤によるものと疑われる場合には、原因薬物を同定するために、貼付試験(パッチテスト)が行われる。


SJSの重症例に対する治療には、第一選択薬として副腎皮質ステロイド性薬の全身投与(点滴静注)が用いられる。