第98回薬剤師国家試験
◆ 問190
抗リン脂質抗体症候群に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。-
基礎疾患として、全身性エリテマトーデス(SLE)が認められることが多い。
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自己抗体が陽性である。
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重篤な動静脈血栓症を引き起こしやすい。
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流産及び胎児死亡などの危険因子である。
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妊娠時には、ワルファリンカリウムの経口投与が用いられる。
◆ 問190
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:5
抗リン脂質抗体症候群(APS)は、基礎疾患として全身エリテマトーデス(SLE)が認められることが多い。
APSでは、抗カルジオリピン抗体などの自己抗体が陽性を示す。
APSでは、自己抗体により血液が凝固しやすくなるため、重篤な動静脈血栓症を引き起こしやすい。
APSに罹患している妊婦では、胎盤機能不全が認められるため、習慣的流産や子宮内における胎児死亡を引き起こしやすい。
ワルファリンは催奇形性を有するため、妊娠時のAPSの治療においてはワルファリンを使用せず、ヘパリンを用いる。なお、ASPの治療には一般に抗凝固薬(ワルファリンなど)や抗血小板薬(少量のアスピリン)などが用いられる。