第98回薬剤師国家試験

◆ 問28

コリンエステラーゼを可逆的に阻害するのはどれか。1つ選べ。
  • アトロピン
  • カルバコール
  • エドロホニウム
  • ブチルスコポラミン
  • プラリドキシム(PAM)

◆ 問28

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


アトロピンは、抗コリン薬であり、ムスカリン受容体遮断作用を有する。


カルバコールは、コリン作動薬であり、ムスカリン受容体刺激作用を有する。


エドロホニウムは、コリンエステラーゼ阻害薬であり、コリンエステラーゼの陰性部にのみに結合することで、コリンエステラーゼを可逆的に阻害する。また、骨格筋に存在するニコチン性アセチルコリンNM受容体刺激作用も有する。


ブチルスコポラミンは、抗コリン薬であり、ムスカリン受容体遮断作用を有する。


プラリドキシム(PAM)は、コリンエステラーゼのエステル水解部から有機リン化合物を解離させることで、コリンエステラーゼを再賦活化させる。