第98回薬剤師国家試験

◆ 問30

ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断により、抗パーキンソン病作用を示すのはどれか。1つ選べ。
  • アマンタジン
  • トリヘキシフェニジル
  • セレギリン
  • エンタカポン
  • ブロモクリプチン

◆ 問30

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断により、抗パーキンソン病作用を示すのは、トリヘキシフェニジルである。トリヘキシフェニジルは中枢性抗コリン薬であり、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断することにより抗パーキンンソン病作用を示す。


アマンタジンは、ドパミン作動性神経終末からドパミンの遊離を促進し、抗パーキンソン病作用を示す。


セレギリンは、B型モノアミンオキシダーゼを阻害することにより、中枢内ドパミン濃度を増大させ、抗パーキンソン病作用を示す。


エンタカポンは、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)を阻害することにより、レボドパの中枢移行性を増大させ、抗パーキンソン病作用を示す。


ブロモクリプチンは、中枢のD2受容体を直接刺激することで、抗パーキンソン病作用を示す。