第98回薬剤師国家試験

◆問318-319

在宅患者に対する薬剤師の業務について、以下の問いに答えよ。

◆ 問318

保険薬局の保険薬剤師が行った在宅患者訪問薬剤管理指導に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)の指示により行った。
  • 薬剤師でない従業員に業務の実施を指示した。
  • 中心静脈栄養法の対象患者に行った。
  • 病院に入院中の患者に行った。
  • 同一月内に、複数の薬局が同じ患者に対し在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定した。

◆ 問319


◆ 問318

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


在宅患者訪問薬剤管理指導とは、居宅において療養を行っている患者(医療機関に通院することが困難な患者)に対して、薬剤師が患者の家を訪問して薬学的管理指導を行う業務である。


在宅患者訪問薬剤管理指導は、医師の指示に基づき、薬剤師が患者の家を訪問して薬学的管理指導を行う。


在宅患者訪問薬剤管理指導は、中心静脈栄養法の対象患者やがん末期患者などに対して実施する。


同一月内に、他の保険医療機関もしくは保険薬局が在宅患者訪問薬剤管理指導を行っている場合、在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定することはできない。

◆ 問319

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、4


在宅患者訪問薬剤管理指導は、健康保険法に基づく居宅サービスの1つである。なお、介護保険法に基づく居宅サービスは、居宅療法管理指導である。


介護支援専門員(ケアマネージャー)の主な業務を以下に示す。
・介護サービスを利用するために必要な介護サービス計画書(ケアプラン)の作成
・要介護者等(要介護者及び要支援者)の相談に応じる
・適正なサービスを利用できるように、市町村、サービスを行う者等との連絡調節
なお、寝たきり状態の要介護者に対して必要な援助を行うことを業務としているのは、介護福祉士や訪問介護員(ホームヘルパー)である。


保険薬局の指定を受けた薬局は、居宅療養管理指導を行う居宅サービス事業者の指定を受けたとみなされる。


居宅療養管理指導を行うにあたっては、被保険者証の提示を求めるなどにより患者が介護保険の適用を受けている(要介護認定又は要支援認定を受けている)ことを確認しなければならない。