第98回薬剤師国家試験

◆ 問39

核酸合成を阻害し、抗真菌作用を示すのはどれか。1つ選べ。
  • ナイスタチン
  • フルシトシン
  • ミカファンギン
  • ミコナゾール
  • テルビナフィン

◆ 問39

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


ナイスタチンは、真菌細胞膜の構成成分であるエルゴステロールに結合することにより、膜機能を障害する。


フルシトシンは、真菌内に取り込まれ、5-フルオロウラシルとなりチミジル酸合成酵素を阻害することで、核酸合成を抑制する。


ミカファンギンは、真菌細胞壁を構成するβ−1,3−D-グルカンの生合成を阻害する。


ミコナゾールは、ラノステロールのC-14脱メチル酵素を阻害することで、真菌細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの生合成を抑制する。


テルビナフィンは、スクアレンエポキシダーゼを阻害することで、真菌細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの生合成を抑制する。