第99回薬剤師国家試験

◆ 問128

我が国における性感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で最も多く、その対策が急務となっている。
  • 新規HIV感染者(平成20−24年)の大半は男性であり、感染の原因としては、同性間の性的接触によるものが最も多い。
  • B型肝炎については、輸血を介した新規の発症者も増え続けている。
  • 淋菌感染症の患者数は公衆衛生の向上により30年前に比べ激減しており、平成20年以降感染の報告はない。
  • 梅毒の予防に有効なワクチンが実用化されている。

◆ 問128

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、2


性感染症の中で患者数が最も多いのは、性器クラミジア感染症である。性器クラミジアに罹患すると、男性では急性尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、女性では子宮頸管炎、子宮内膜炎、卵管炎を起こすことがある。


新規HIV感染者(平成20−24年)は1000人を上回っており、その大半は男性であり、感染の原因としては、同性間の性的接触によるものが最も多い。


B型肝炎は、血液を介して感染するが、献血時の精度が向上したため、輸血を介したB型肝炎の感染はほとんど見られなくなった。


淋菌感染症の患者数は、公衆衛生の向上により30年前に比べ激減したが、平成20年以降も年間約1万人程度の感染の報告がある。


梅毒の予防に有効なワクチンは、まだ開発されていない。