第99回薬剤師国家試験

◆ 問156

抗てんかん薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • ガバペンチンは、γ−アミノ酪酸(GABA)トランスポーターを阻害して、シナプス間隙のGABA量を増加させる。
  • クロバザムは、ベンゾジアゼピン受容体に結合し、GABA作動性神経伝達を増強する。
  • スルチアムは、炭酸脱水酵素を阻害し、神経細胞の過剰興奮を抑制する。
  • フェノバルビタールは、神経細胞内へのCl流入を抑制し、神経細胞膜を過分極させる。

◆ 問156

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、3


ガバペンチンは、電位依存性Ca2チャネルのα2δサブユニットに結合し、グルタミン酸などの神経伝達物質の遊離を抑制する


クロバザムはベンゾジアゼピン系薬であり、ベンゾジアゼピン受容体に結合し、GABAのGABAA受容体に対する親和性を増大させる。


スルチアムは、脳組織内で炭酸脱水酵素を阻害し、神経細胞の過剰興奮を抑制する。


フェノバルビタールはバルビツール酸系薬であり、バルビツール酸結合部位に結合することによりClチャネル開口を介してCl流入を促進し、神経細胞膜を過分極させる。