第99回薬剤師国家試験

◆ 問159

肝臓疾患治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • ラクツロースは、腸内細菌により分解されてアンモニアを生成し、血中アンモニア濃度を上昇させる。
  • インターフェロンは、種々の抗ウイルスタンパク質の合成を誘導する。
  • ラミブジンは、DNAトポイソメラーゼを阻害し、C型肝炎ウイルスの増殖を抑制する。
  • エンテカビルは、DNAポリメラーゼを阻害し、B型肝炎ウイルスの増殖を抑制する。

◆ 問159

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


ラクツロースは腸管内で腸内細菌により乳酸に代謝されるため、消化管内のpHを低下させ、腸内細菌によるアンモニアの生成を抑制し、血中アンモニア濃度を低下させる。


インターフェロンは、ウイルス感染細胞表面の受容体に結合することで、抗ウイルスタンパク質(プロテインキナーゼやホスホジエステラーゼ等)の合成を誘導する。


ラミブジンは、B型肝炎ウイルス(HBV)感染細胞内でリン酸化されてラミブジン三リン酸となり、デオキシシチジン三リン酸と競合的に拮抗し、DNAポリメラーゼ阻害することによりHBVの増殖を抑制する。


エンテカビルは、B型肝炎ウイルス(HBV)感染細胞内でリン酸化されてエンテカビル三リン酸となり、デオキシグアノシン三リン酸と競合的に拮抗し、DNAポリメラーゼを阻害することによりHBVの増殖を抑制する。