第99回薬剤師国家試験

◆ 問160

ホルモン関連薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • チアマゾールは、ペルオキシダーゼを阻害し、甲状腺ホルモンの産生を抑制する。
  • トリロスタンは、3β−ヒドロキシステロイド脱水素酵素を阻害し、コルチゾールの産生を促進する。
  • ゴナドレリンは、副腎皮質を刺激し、糖質コルチコイドの産生を促進する。
  • テルグリドは、ドパミンD2受容体を遮断し、プロラクチン遊離を抑制する。
  • オキシトシンは、子宮平滑筋を収縮させ、分娩を誘発する。

◆ 問160

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


チアマゾールは、ペルオキシダーゼを阻害しチログロブリンとヨウ素の結合を阻害することにより、甲状腺ホルモンの産生を抑制する。


トリロスタンは、コルチゾールの生合成に関わる酵素の一つである3β−ヒドロキシステロイド脱水素酵素を特異的に競合阻害し、コルチゾールの産生を抑制する。


ゴナドレリンは性腺刺激ホルモン放出ホルモン製剤であり、下垂体前葉を刺激してゴナドトロピンを分泌促進し、性ホルモンの産生、分泌を促進する。


テルグリドは、下垂体前葉のドパミンD2受容体を刺激し、プロラクチン遊離を抑制する。


オキシトシンは、子宮平滑筋を律動的に収縮させ、分娩を誘発する。