第99回薬剤師国家試験

◆ 問183

子宮内膜症に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 不妊症の原因の一つである。
  • 主訴は生理痛が多い。
  • 卵管や卵巣にも病変が発生する。
  • 子宮内膜の増殖は、プロゲステロンにより促進される。
  • GnRH(gonadtropin−releasing hormone)アゴニストが治療に用いられる。

◆ 問183

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


本疾患により、排卵不全、着床不全等がみられることから、本疾患は不妊症の原因の一つである。


本疾患の症状として、生理痛、下腹部痛、性交痛、不妊等が現れる。


本疾患では、卵管、卵巣、膣等の子宮粘膜上皮以外の場所に子宮内膜やその組織が発生する。


子宮内膜の増殖は、エストロゲンにより促進されるため、エストロゲンの分泌、感受性が亢進すると、子宮内膜が異常に増殖し、本疾患を引き起こす。


本疾患の治療薬には、GnRHアゴニストが用いられる。GnRHアゴニストは、反復投与により性腺刺激ホルモン放出ホルモンの受容体を減少させ、エストロゲンの分泌抑制を誘発し、子宮内膜の増殖を抑制する作用を有する。