第99回薬剤師国家試験

◆問240-241

大気中には、花粉や土埃、ディーゼル排気粒子など様々な種類の粒子状物質が存在し、これらを吸入すると有害作用が現れることがある。

◆ 問240

大気中に浮遊する粒子状物質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 環境基準が定められている「浮遊粒子状物質」は、粒径が10 µm以下の粒子のことである。
  • 2000年以降、浮遊粒子状物質の環境基準達成率は、10%程度で椎移している。
  • 環境基準が定められている「微小粒子状物質」は、粒径が0.1 µm以下の粒子のことである。
  • ハイボリュームエアサンプラーは、浮遊粒子状物質の試料採取に使われる装置の1つである。
  • 非分散型赤外分析法は、浮遊粒子状物質の定量に用いられる方法の1つである。

◆ 問241


◆ 問240

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


環境基準が定められている「浮遊粒子状物質(SPM)」は、粒径が10 µm以下の粒子のことである。なお、環境基準が定められている「微小粒子状物質(PM2.5)」は、粒径が2.5 µm以下の粒子のことである。


2000年以降(2011年を除く)、浮遊粒子状物質の環境基準達成率は、90%程度で推移している。
なお、2011年(平成23年)の浮遊粒子状物質の環境基準達成率は、黄砂の影響により70%となっている。


浮遊粒子状物質の測定には、重量濃度測定法(重量法)が用いられている。重量法において浮遊粒子状物質の試料採取に使用される装置には、ハイボリュームエアサンプラーとローボリュームエアサンプラーがある。


非分散型赤外分析法は、一酸化炭素、二酸化炭素の定量に用いられる方法の1つである。

◆ 問241

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


ベクロメタゾンプロピオン酸エステルを含む点鼻薬を使用するにあたっての注意点を以下に示す。
・成人には、通常1日2回(1日最大4回)、左右の鼻腔内にそれぞれ1回ずつ噴霧する。
・使用間隔は3時間以上あける。
・症状が改善すれば使用回数を減らす。
・症状が再び悪化した場合は、使用回数を増やしてもよい。
・1年間に1ヶ月間を超えて使用しない。
・点鼻用のみに使用する。
・眠気を誘発する成分を含有していないため、本剤使用により眠くなる心配はない。