第99回薬剤師国家試験
◆問266-267
40歳男性。薬局で下記の成分を含有する一般用医薬品を購入した。
◆ 問266
◆ 問267
この患者が近医でマイコプラズマ肺炎と診断され、薬局に処方せんを持ってきた。薬局では処方薬のミノサイクリン塩酸塩錠を調剤して、これを服用中は上記の一般用医薬品の服用を控えるように指導した。その理由として最も適切なのはどれか。1つ選べ。-
ミノサイクリンの溶解が促進され、吸収速度が上昇する。
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難溶性のキレートが形成され、ミノサイクリンの吸収量が減少する。
-
ミノサイクリンの胃内での分解が促進され、吸収量が減少する。
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ミノサイクリンの消化管上皮細胞内での代謝が抑制され、吸収量が増加する。
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胃内容排出速度が低下し、ミノサイクリンの吸収が遅延する。
◆ 問266
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1
男性が購入した一般用医薬品の「効能・効果」は、胃酸過多、胸やけ、胃部不快感、胃痛である。男性が購入した一般用医薬品の成分についてまとめる。
・メチルメチオニンスルホニウムクロライド:粘膜修復作用
・水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈物、酸化マグネシウム:制酸作用
・ロートエキス3倍散:胃酸分泌及び胃腸運動抑制作用
・ウイキョウ末、ショウキョウ末、チョウジ末:健胃作用
・ビオヂアスターゼ2000(消化酵素):消化促進作用
◆ 問267
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2
テトラサイクリン系抗生物質(ミノサイクリンなど)と2価以上の金属カチオンを併用すると、難溶性のキレートを形成し、テトラサイクリン系抗生物質の吸収性が低下する。患者が購入した一般用医薬品には、水酸化アルミニウムと酸化マグネシウムが含まれているため、ミノサイクリン塩酸塩錠と同時に服用すると難溶性のキレートが形成され、ミノサイクリンの吸収量が低下する。