第100回薬剤師国家試験

◆問236-237

22歳女性。数日前より下腹部に違和感があり、外陰部のかゆみに加え、おりものに異常がみられた。テレビで膣カンジダ症に使用する薬が発売されたことを知って来局し、薬剤師に相談した。

◆ 問236

薬局薬剤師が、膣カンジダ症に使用する薬を販売するにあたり必ず確認しなければならないのはどれか。2つ選べ。
  • 以前に医師から膣カンジダ症の診断・治療を受けたことがあるか。
  • 喫煙したことがあるか。
  • 高血圧症と診断されたことがあるか。
  • 現在の体重はどのくらいか。
  • 妊娠している可能性があるか。

◆ 問237


◆ 問236

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


膣カンジダ症に使用される一般用医薬品は、「初めて発症したと思われる人(以前に医師から膣カンジダ症の診断・治療を受けたことがない人)」「妊婦または妊娠していると思われる人」は使用することができない。そのため、薬局薬剤師が、膣カンジダ症に使用する薬を販売する際には「以前に医師から膣カンジダ症の診断・治療を受けたことがあるか。」、「妊娠している可能性があるか。」を確認する必要がある。

◆ 問237

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、2


カンジダ属菌は体表に存在している常在菌であり、免疫力が低下すると日和見感染を引き起こす。


常在しているカンジダ属菌により膣カンジダ症を発症することがあるため、性交経験がない女性にも膣カンジダ症を発症することがある。


膣カンジダ症は、感染症法の1〜5類感染症には分類されていない。


性交により女性から男性へカンジダ属菌が感染することがある。男性がカンジダ属菌に感染すると、亀頭や包皮に発赤、痒み、びらんなどの症状を呈することがある。