第100回薬剤師国家試験

◆ 問257

前問の薬剤のうち、血管平滑筋細胞に直接作用して血管を拡張させるのはどれか。2つ選べ。
  • シルニジピン錠
  • イミダプリル塩酸塩錠
  • テルミサルタン錠
  • クロニジン塩酸塩錠
  • カルテオロール塩酸塩徐放性カプセル

◆ 問257

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


シルニジピンは、血管平滑筋細胞膜に存在する電位依存性L型Ca2チャネルを遮断する。よって、シルニジピンは、血管平滑筋細胞に直接作用して血管を拡張させる。


イミダプリルは、アンギオテンシンⅠからアンギオテンシンⅡに変換するのを阻害する。よって、イミダプリルは、血管平滑筋細胞に間接的に作用し、血管を拡張させる。


テルミサルタンは、血管平滑筋細胞膜に存在するアンギオテンシンⅡAT1受容体を遮断する。よって、テルミサルタンは、血管平滑筋細胞に直接作用して血管を拡張させる。


クロニジンは、延髄の血管運動中枢に存在するα2受容体を刺激し、ノルアドレナリンの遊離を抑制する。よって、クロニジンは、血管平滑筋細胞膜に間接的に作用して血管を拡張させる。


カルテオロールは、血管平滑筋に存在するアドレナリンβ2受容体を遮断する。よって、カルテオロールは、血管平滑筋に直接作用して血管を収縮させる。