第100回薬剤師国家試験

◆問300-301

54歳女性。数年前から関節リウマチを患い、整形外科でメトトレキサートカプセルによる治療を受けていた。患者が処方せんを薬局に持参した際、「今までの薬だけでは改善しないので、次回から飲み薬に加えて点滴する薬を新しく追加すると医師から言われた。」と薬剤師に話した。

◆ 問300

この患者に新しく追加される点滴薬として、考えられるのはどれか。2つ選べ。
  • オマリズマブ
  • アダリムマブ
  • リツキシマブ
  • インフリキシマブ
  • セツキシマブ

◆ 問301


◆ 問300

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、2、3、4、5


選択肢のうち、関節リウマチの治療に用いられる薬物は、アダリムマブとインフリキシマブである。以下にアダリムマブ製剤およびリツキシマブ製剤の投与経路について示す。
・アダリムマブ製剤:皮下注
・インフリキシマブ製剤:点滴静注
上記より、この患者に追加される点滴薬は、「インフリキシマブ」である。
<解なしの理由>
関節リウマチ治療薬を選択する問題である場合については、アダリムマブ、インフリキシマブが解答となるが、今回の問題では「点滴薬として」と記載されていることから、アダリムマブのみが解答となる。

◆ 問301

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、5


インフリキシマブを投与することにより免疫機能が低下し、結核を発症する恐れがある。そのため、本剤を投与する前には結核の有無を確認する必要がある。結核の有無の確認方法を以下に示す。
・十分な問診及び胸部レントゲン反応検査
・インターフェロン−γ遊離試験又はツベルクリン反応検査
・適宜胸部CT検査 等