第100回薬剤師国家試験

◆ 問336

市立病院に勤務する新人薬剤師が、はじめて病棟で患者を担当することになった。
59歳男性。前立腺がんが原発であったが骨に転移し激しい痛みを伴っており、がんに対する化学療法と痛みに対する緩和ケアが必要とされる。そこで、この薬剤師は患者への介入を考えるため、患者のカルテを閲覧した。薬剤師の行動として通常許容されるのはどれか。1つ選べ。
  • 患者氏名をイニシャル化し、私的所有のUSBメモリに患者情報を記録し、自宅に持ち帰った。
  • 患者の氏名と使用医薬品名をノートに記録し、製薬企業の学術担当者に見せて相談した。
  • 他院の友人に依頼して、類似症例のカルテのコピーを入手し、参考にした。
  • 大学の図書館で調べものをするので、患者個人情報を持ち出した。
  • 薬剤部内の症例検討会で発表するために、カルテに基づく資料を匿名化したうえで作成した。

◆ 問336

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


患者氏名をイニシャル化しても、私的所有のUSBメモリに患者情報を記録し、自宅に持ち帰ることは、薬剤師の行動として通常許容されるものではない。


患者情報を記録やコピーをして治療に関わっていない第三者に見せることは、薬剤師の行動として通常許容されるものではない。


病院内から、患者個人情報を持ち出すことは、薬剤師の行動として通常許容されるものではない。


患者に関する資料を匿名化した上で勉強会の資料を作成することは、薬剤師の行動として通常許容されるものである。