第100回薬剤師国家試験

◆ 問57

高度な徐脈を認める高血圧患者(但し、他に合併症、臓器障害を有さない)に対して、使用すべきでない降圧薬はどれか。1つ選べ。
  • リシノプリル水和物
  • アムロジピンベシル酸塩
  • アテノロール
  • トリクロルメチアジド
  • オルメサルタンメドキソミル

◆ 問57

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


高度な徐脈を認める高血圧患者に対して、使用すべきでない降圧薬は、β受容体遮断薬であるアテノロールである。アテノロールなどのβ受容体遮断薬は、心機能を抑制する作用があり、副作用として心不全、徐脈、房室ブロック等が現れることがあるため、高度な徐脈を認める患者に対して、投与禁忌となっている。
なお、リシノプリル水和物(ACE阻害薬)、アムロジピンベシル酸塩(Ca拮抗薬)、トリクロルメチアジド(チアジド系利尿薬)、オルメサルタンメドキソミル(ARB)は、高度な徐脈を認める患者に使用することが可能である。