第100回薬剤師国家試験
◆ 問70
ヒト上皮増殖因子受容体2型（HER2）過剰発現が確認された手術不能乳がんの治療に用いられる薬物はどれか。１つ選べ。-
エルロチニブ塩酸塩
-
ラパチニブトシル酸塩水和物
-
クリゾチニブ
-
スニチニブリンゴ酸塩
-
ゲフィチニブ
◆ 問70
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解：2
ヒト上皮増殖因子受容体2型（HER2）過剰発現が確認された手術不能乳がんの治療に用いられる薬物は「ラパチニブトシル酸塩水和物」である。
エルロチニブ塩酸塩は、上皮増殖因子受容体（EGFR）チロシンキナーゼ阻害薬であり、切除不能な再発・進行性の非小細胞肺がんに用いられる。
クリゾチニブは、ALK融合タンパク質のチロシンキナーゼ阻害薬であり、ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに用いられる。
スニチニブリンゴ酸塩は、マルチターゲット型PTK阻害薬であり、イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍、根治切除不能又は転移性の腎細胞がんに用いられる。
ゲフィチニブは、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬であり、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がんに用いられる。
