第101回薬剤師国家試験

◆ 問153

自律神経節遮断薬の効果として正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 血圧降下
  • 頻脈
  • 唾液分泌亢進
  • 縮瞳
  • 消化管運動亢進

◆ 問153

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、2


自律神経節遮断薬の効果は、各臓器に対して優位に働く神経節に強く現れる。

交感神経が優位な臓器:血管、汗腺

副交感神経が優位な臓器:心臓、毛様体筋、消化管、膀胱、唾液腺

1 正

血管は、交感神経が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、交感神経の作用が抑制され、血管が拡張することにより血圧降下が認められる。

1 正
血管は、交感神経が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、交感神経の作用が抑制され、血管が拡張することにより血圧降下が認められる。

2 正
心臓は、副交感神経が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、副交感神経の作用が抑制され、心機能が亢進することにより頻脈が認められる。

3 誤
唾液腺は、副交感神経が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、副交感神経の作用が抑制され、唾液分泌が抑制される。

4 誤
瞳孔括約筋は、副交感神経が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、副交感神経の作用が抑制され、瞳孔括約筋が弛緩することにより散瞳が認められる。

5 誤
消化管は、副交感神経が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、副交感神経の作用が抑制され、消化管運動が抑制される。