第101回薬剤師国家試験

◆ 問70

重症肝硬変がもたらす薬物動態学的影響として、正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 肝細胞への酸素供給の増加
  • 肝細胞への薬物取り込みの増加
  • 酸性薬物の血漿中非結合形分率の増大
  • 肝血流量の増加
  • CYP2C19の活性亢進

◆ 問70

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


1 誤
肝硬変が重症化すると、肝血流量が低下し、それに伴って肝細胞への酸素供給の低下が認められる。

2 誤
肝硬変が重症化すると、肝細胞が線維化によって、肝細胞への薬物の取り込みが減少する。

3 正
肝硬変が重症化すると、肝臓でのアルブミン合成能が低下するため、酸性薬物の血漿中非結合形分率が増大する。

4 誤
解説1参照

5 誤
肝硬変が重症化すると、シトクロムP450(CYP)の活性が低下する。