第102回薬剤師国家試験

◆ 問19

母子感染する病原体のうち、新生児の心臓奇形と難聴のリスクを高めるのはどれか。1つ選べ。
  • ヒトT細胞白血病ウイルス−1型(HTLV−1)
  • サイトメガロウイルス
  • 風しんウイルス
  • トキソプラズマ原虫
  • 梅毒トレポネーマ

◆ 問19

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


母子感染する病原体のうち、新生児の心臓奇形と難聴のリスクを高めるのは、風疹ウイルスである。

1 誤
ヒトT細胞白血病ウイルス−1型(HTLV−1)は、母乳感染することがある。HTLV−1に感染すると潜伏期間20年〜30年を経て、成人T細胞白血病(ATL)を発症することがある。

2 誤
サイトメガロウイルスは、母乳感染、経胎盤感染、産道感染することがある。サイトメガロウイルスに感染すると新生児に奇形、聴力障害、肝機能異常などを誘発することがある。

3 正

4 誤
トキソプラズマ原虫は、経胎盤感染することがある。トキソプラズマ原虫に感染すると新生児に水頭症、視力障害を誘発することがある。

5 誤
梅毒トレポネーマは、経胎盤感染することがある。梅毒トレポネーマに感染すると、早期先天性梅毒や後期先天性梅毒を発症することがある。