第102回薬剤師国家試験

◆ 問22

生体内で起こる次の代謝反応のうち、シトクロムP450の寄与が小さいのはどれか。1つ選べ。
  • フェナセチンのO−脱アルキル化
  • N−アセチルアミノフルオレインのN−水酸化
  • パラチオンの酸化的脱硫化
  • 四塩化炭素の還元的脱ハロゲン化
  • エタノールの酸化

◆ 問22

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


設問の反応のうち、シトクロムP450の寄与が小さいのは、エタノールの酸化である。エタノールの大部分(8~9割)は、生体内でアルコールデヒドロゲナーゼ(アルコール脱水素酵素:ADH)によりアルデヒド酸化された後、アルデヒドデヒドロゲナーゼ(アルデヒド脱水素酵素:ALDH)により酢酸となる。

なお、エタノールの一部は、CYP2E1によりアルデヒドに代謝される。