第102回薬剤師国家試験

◆問250-251

72歳男性。腎実質性高血圧症で循環器内科を受診し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
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お薬手帳で併用薬を確認したところ、他の医療機関(消化器内科)で処方された以下の薬を服用中であった。患者は消化器内科の薬について、循環器内科の医師に伝えていないとのことであった。薬剤師として処方医(循環器内科)に併用薬の情報提供と処方内容の確認が必要と考えた。
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◆ 問250


◆ 問251

前問の「生じる可能性が最も高い事象」の発現機序として正しいのはどれか。1つ選べ。
  • L型Ca2+チャネル遮断
  • ドパミンD2受容体遮断
  • ヒスタミンH2受容体遮断
  • アルドステロン分泌抑制
  • インスリン分泌抑制

◆ 問250

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1


イミダプリル塩酸塩は、活性代謝物であるイミダプリラートとなり、アンギオテンシン変換酵素を阻害し、アンギオテンシンⅡの生成を抑制することによりアルドステロンの分泌を抑制する。また、テルミサルタンは、アンギオテンシンⅡAT1受容体を遮断することによりアルドステロンの分泌を抑制する。両剤を併用することによりアルドステロンの分泌が抑制され、それによりNa-K交換系が抑制され、血清カリウム値の上昇を来すことがある。

◆ 問251

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


問250 参照