第102回薬剤師国家試験

◆ 問328

注射剤の調製及び使用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 注射針の太さは、針管のゲージ番号が小さいほど細い。
  • 輸液セットは、20滴/mLと60滴/mLの2種類の規格がある。
  • カットポイント付きのアンプルをカットする際には、カットポイントを手前に向ける。
  • 孔径0.2 µmの輸液フィルターは、ウイルスの除去を目的としている。
  • 輸液容器のゴム栓を穿刺する際には、消毒用アルコール綿でのゴム栓の清拭は不要である。

◆ 問328

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、3


1 誤

注射針の太さは、ゲージ(G)で表され、針管のゲージ番号が小さいほど針は太い。

2 正

輸液セットとは、持続点滴に用いられる輸液ボトルと血管内留置カテーテルを接続するラインのことであり、20滴/mLと60滴/mLの2種類の規格に統一されている。

3 正

カットポイント付きのアンプルをカットする際には、カットポイントを手前に向け、反対に折り取る。

4 誤

孔径0.2 μmの輸液フィルターでは、ウイルスを除去することはできない。なお、孔径0.2 μmの輸液フィルターを用いることにより、真菌、細菌、微小異物を取り除くことが可能である。

5 誤

輸液容器のゴム栓を穿刺する際には、細菌による汚染を防止するために、消毒用アルコール綿でのゴム栓の清拭を行う必要がある。