第103回薬剤師国家試験
◆ 問140
室内換気の重要な指標である二酸化炭素に関する記述のうち、正しいのはどれか。２つ選べ。-
ヒトの呼気中には、10〜15％の二酸化炭素が含まれる。
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血液中では酸素よりも強くヘモグロビンのヘム鉄に結合し、ヘモグロビンの機能を妨げる。
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一酸化炭素とは異なり、非分散型赤外線吸収装置を用いて測定することはできない。
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NaOH・チモールフタレイン検知剤を用いた検知管法では、検知剤が二酸化炭素と反応して薄い桃色に変化する。
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学校環境衛生基準では、室内の濃度は1,500ppm以下が望ましいとされている。
◆ 問140
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解：4、5
１ 誤
ヒトの呼気中には、約4％の二酸化炭素が含まれる。
２ 誤
血液中において二酸化炭素は、そのほとんどが重炭酸イオンとして存在し、残りはグロビンタンパク質と結合する。このことから、血液中の二酸化炭素はヘモグロビンとは結合せず、ヘモグロビンの酸素運搬能には影響を与えない。
３ 誤
二酸化炭素は一酸化炭素と同様に、非分散型赤外線吸収装置を用いて測定することが可能である。
４ 正
検知管法では、検知剤であるNaOH・チモールフタレインが二酸化炭素と反応して薄い桃色を呈する。
５ 正
学校環境衛生基準では、室内の二酸化炭素濃度は1,500ppm以下が望ましいとされている。なお、この基準は換気の基準として用いられている。
