第103回薬剤師国家試験
◆ 問185
てんかんとその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。-
脳に器質的な損傷があるために起こる症候性てんかんと、脳に明確な障害がなく原因が特定できない特発性てんかんがある。
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単純部分発作は意識消失を起こす。
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欠神発作は、身体の一部が瞬間的に強く収縮する発作で、意識障害を認める。
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てんかんの診断には、脳波検査よりもCTやMRIなどによる頭部画像検査が有用である。
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原発性てんかん患者において抗てんかん薬を中止するには、2年間以上の発作消失が必要である。
◆ 問185
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、5
1 正
2 誤
てんかん発作は、過剰な電気的興奮が起こった部位や電気的な興奮の広がり方によって部分発作と全般発作に分類される。
<部分発作>
過剰な電気的興奮が脳の一部に限定されて起こる発作であり、意識障害を伴わない単純部分発作と、意識障害を伴う複雑部分発作に分類される。
<全般発作>
大脳の両側にまたがる広い範囲で過剰な興奮が起こることで発生する発作であり、意識障害を伴うことが多い。
3 誤
欠神発作とは、数十秒間にわたり意識がなくなる発作のことであり、けいれんは認められない。
4 誤
てんかんの診断には、脳波検査が最も有用である。なお、てんかんの診断にCTやMRIなどによる頭部画像検査を行うことがあるが、脳の器質に異常が認められない特発性てんかんでは有用性が低いとされている。
5 正