第104回薬剤師国家試験

◆ 問184

副鼻腔炎の病態及び治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 急性副鼻腔炎は、上気道炎に続いて起こることが多い。
  • 急性副鼻腔炎の起因菌は、黄色ブドウ球菌が最も多い。
  • 慢性副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎の症状が遷延して3週間以上続く状態をいう。
  • 慢性副鼻腔炎の症状として、嗅覚障害、頬部痛及び頭痛がある。
  • 慢性副鼻腔炎の治療として、ニューキノロン系抗菌薬の少量長期投与が有効である。

◆ 問184

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


1 正
急性副鼻腔炎は、急性上気道炎に続いて発症することが多い。

2 誤
急性副鼻腔炎の起炎菌には、肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラキセラ・カタラーリス、黄色ブドウ球菌があり、その中でも肺炎球菌による急性副鼻腔炎が多いとされている。

3 誤
慢性副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎の症状が遷延して3ヶ月以上続く状態をいう。

4 正
慢性副鼻腔炎の症状として、鼻閉、鼻漏、嗅覚障害、頬部痛及び頭痛がある。

5 誤
慢性副鼻腔炎の治療として、マクロライド系抗菌薬(クラリスロマイシン)の少量長期投与が有効である。