第104回薬剤師国家試験

◆問234-235

60歳男性。ジェノタイプ2型のC型慢性肝炎と診断され、初回治療としてDAAs(Direct acting antivirals)が投与されることになった。なお、この患者の腎機能は正常である。

◆ 問234

この患者から聴取した生活習慣や過去の経験のうち、C型慢性肝炎に罹患した原因として可能性が低いのはどれか。2つ選べ。
  • 鹿肉の生食
  • 入れ墨や不衛生なピアスの穴あけ処置
  • 20歳代での手術時の輸血
  • 海外旅行中の生水の摂取

◆ 問235


◆ 問234

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


C型肝炎ウイルスは、主に血液を介して感染することから、選択肢のうち、C型慢性肝炎に罹患した原因として可能性が低いのは、「鹿肉の生食」、「海外旅行中の生水の摂取」である。なお、「入れ墨や不衛生なピアスの穴あけ処置」、「20歳代での手術時の輸血」は、血液を介した感染を起こす可能性があるため、C型慢性肝炎に罹患した原因となる可能性がある。

◆ 問235

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、5


1 誤
ラミブジンは、逆転写酵素阻害薬であり、B型肝炎やHIV感染症の治療に用いられる。

2 正
ソホスブビルは、NS5B RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害薬であり、C型慢性肝炎の治療に用いられる。

3 誤
エンテカビルは、逆転写酵素阻害薬であり、B型肝炎の治療に用いられる。

4 誤
ペラミビル水和物は、ノイラミニダーゼ阻害薬であり、A型およびB型インフルエンザウイルス感染症の治療に用いられる。

5 正
リバビリンは、RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害薬であり、C型慢性肝炎の治療に用いられる。