第105回薬剤師国家試験

◆ 問135

化学物質の毒性評価とその試験法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 食品添加物や農薬などの安全性を調べるための毒性試験には、good laboratory practice(GLP)に基づいた試験法ガイドラインが設けられている。
  • 無毒性量は、一般毒性試験の単回投与毒性試験により求められる。
  • 発がん性試験では、遺伝子突然変異や染色体異常、DNA損傷を指標とする複数の試験法を組み合わせて、発がん性の評価を行う。
  • 農薬の毒性評価には、急性毒性試験は必要ない。
  • 催奇形性には動物種差が存在するため、催奇形性試験はラットなどのげっ歯類及び非げっ歯類で行われる。

◆ 問135

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


1 正

2 誤

無毒性量は、一般毒性試験の反復投与毒性試験より求められる。

3 誤

発がん性試験では、長期間(動物のほぼ一生)被験物質を投与することで催腫瘍性を評価する試験であり、複数の試験を組み合わせて、発がん性を評価する試験ではない。

4 誤

農薬の毒性評価には、急性毒性試験、亜急性毒性試験、慢性毒性試験、発がん性試験、繁殖試験、催奇形性試験、変異原性試験、生体機能(薬理)試験、動物体内運命(代謝)試験を必要とする。

5 正