第105回薬剤師国家試験
◆ 問154
催眠・鎮静作用をもつ薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ-
ミダゾラムは、γ–アミノ酪酸GABAA受容体のGABA結合部位に結合し、Cl-チャネルの開口を促進することで鎮静・催眠作用を示す。
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ジフェンヒドラミンは、中枢神経系のヒスタミンH1受容体を遮断し、眠気を誘発する。
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ラメルテオンは、メラトニン受容体を遮断し、睡眠覚醒リズムを調節する。
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デクスメデトミジンは、アドレナリンα2受容体を刺激し、ノルアドレナリン放出を抑制することで鎮静作用を示す。
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スボレキサントは、ドパミンD2受容体を遮断し、覚醒状態から睡眠状態へと移行させる。
◆ 問154
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2、4
1 誤
ミダゾラムは、γ–アミノ酪酸GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合し、Cl-チャネルの開口を促進することで鎮静・催眠作用を示す。
2 正
3 誤
ラメルテオンは、睡眠覚醒リズムに関わるメラトニン受容体MT1及びMT2を刺激することにより睡眠中枢を優位に導くことで睡眠を誘発する。
4 正
デクスメデトミジンは、中枢性アドレナリンα2受容体を刺激し、ノルアドレナリン放出を抑制することで鎮静作用を示す。
5 誤
スボレキサントは、覚醒を促進する神経ペプチドであるオレキシンAおよびBの受容体への結合を可逆に阻害することにより脳を覚醒状態から睡眠状態へ移行させる。