第105回薬剤師国家試験

◆問302-303

58歳女性。左乳がんと診断され、摘出術を受けた後、AC(ドキソルビシン塩酸塩+シクロホスファミド水和物)療法4コースが施行された。 1年後に再発、転移が確認されたため、週1回のパクリタキセルを用いた治療の導入のため入院し、 2コース目からは外来にて治療継続となった。再発時から切られるような鋭い強い痛みが出現しており、患者の希望により以下の鎮痛薬が処方されている。肝、腎機能は正常である。
105回問302-303画像1
5コース目の来院時に、指先がしびれて感覚がなくなり、電撃痛があると患者から訴えがあり、鎮痛薬の追加について薬剤師が相談を受けた。

◆ 問302

 この患者に生じた電撃痛に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 痛みの伝導路が損傷されている。
  • 内臓痛に分類される。
  • 上肢の筋肉の炎症に起因する。
  • 身体を動かすと痛みが増す。
  • 軽微な接触刺激でも痛みが誘発される。

◆ 問303


◆ 問302

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


本症例では、指先がしびれて感覚がなくなり、電撃痛があらわれていることから、神経障害性疼痛が現れたと推察される。神経障害性疼痛は、神経が障害され痛み伝導路が障害されることで誘発される。神経障害性疼痛では、軽微な接触刺激でも痛みが誘発されることがある。

◆ 問303

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


選択肢のうち、神経障害性疼痛に用いられるのは、プレガバリンである。